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0未来社会 2023/05/30 09:44  7065view
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31調べてみた 2023/08/19 15:46
>>26.27.28 日本人移民の暮らし・・AIと【人間】でカラー化
 
★ ”AI”で戦前のフィリピン日本人移民の姿をカラー化・・・現地証言をもとに色を補正・・・
の記事より
テレ朝ニュース 2023/08/18

テレビ朝日では、戦前のフィリピンで日本人移民が暮らす様子を写した白黒写真を、AI技術と人の手を使ってカラー化するプロジェクトを今年3月から始動した。 東京大学大学院・渡邉英徳教授の協力のもと、AIカラー化を行ったが「完ぺきではない」という。AIのみで色を付けると、本来麻の色は黄色なのに、赤みがかかっていたり…明らかな「間違い」とわかる色もあった。 フィリピン現地で当時のことを覚えている日系2世らの証言を得ながら、ひとつずつ手作業で修正を加えていく。 戦後78年の歳月を経て、歴史の片隅に置き忘れられてきた日本人移民が生きた歴史がカラー化とともに蘇ってきた。 (テレビ朝日社会部 松本健吾) ◆フィリピンに今も暮らす「無国籍」日本人2世の実態 今回のカラー化プロジェクトのきっかけは、ドキュメンタリーの製作だった。戦後、フィリピンに残された日本人移民の子どもは「無国籍」状態となったこと、そして彼らの日本国籍回復をサポートしているNPO法人の活動について取り上げた。 戦前のフィリピンには多くの日本人が移住し、麻の栽培や漁業に従事、現地のフィリピン人と結婚し家庭を持つ人も多かった。しかし日本軍の侵攻、敗戦によって、各地にあった日本人街は破壊され、移民の歴史はほとんど残されていない。 10日間の現地取材では、ボートを乗り継ぐなど4つの島を巡り、今もフィリピンで暮らす10人近い「無国籍」日本人2世の話を聞くことができた。 当時、日本・フィリピンの法律はともに“父系主義”をとっていた。「子の国籍は父親に属する」とされたため、本来、こどもたちは日本国籍となるが、戦後は国交がない時期があったことや、父親が戦死したり強制送還されたりするなどして手続きができず、“無国籍状態”として2世たちは戦後を生きた。 そこで聞かされた話は、想像をはるかに凌ぐほど哀しく辛いものだった。目の前で父が銃殺された人、空爆によって母を失った人、そして、「私たちは日本人になりたいんじゃない、日本人なんです」と語った女性。彼らが求めているのは、父の祖国である日本との繋がりであり、今を生きているという“存在”の証明だった。 フィリピンの離島で暮らす彼女たちの存在は、日本でもほとんど知られることはなかった。 ◆入手した白黒写真をAIでカラー化…明らかな“色”間違いも 移民といえば、ブラジルやハワイなどを想起する人も多いかもしれない。私自身も今回のドキュメンタリーを製作するまでは、フィリピン・ダバオに当時アジア最大の移民コミュニティがあったということは知らなかった。 「一体どんな暮らしをしていたのだろうか?」 100年近く前に海を渡り、フィリピンに移住した人々の姿を見てみたい、そう考えたときに、東大大学院の渡邉教授が戦時中の白黒写真をカラー化してきたことを思い出し、フィリピンのカラー化を依頼したところ快諾していただいた。 戦前のフィリピンで撮られた写真は、残留2世らの国籍回復をサポートしている「フィリピン日系人リーガルサポートセンター」から提供を受けた。大量の当時の写真や絵葉書、資料が保管されている倉庫から、保存状態の良いものを中心に選び、当時の生活風景などを写した30枚ほどを渡邉教授のもとに持ち込んだ。 その日のうちに、「麻をひく日本人男性」の写真をテストとして、AIソフトを用いてカラー化をしてくれた。できあがったものは、素人目には「いい出来」に見えた。 しかし、渡邉教授によるといくつか不自然な点があるという。 ▼白色のはずのシャツに青みがかかっている ▼“麻”の色は本来「黄色」。だが一部が赤みがかっている。 後日、AIのみで色付けした他の写真も確認したところ、小学生たちが着ている制服はみな同じ素材、同じ色のはずなのに、複数の色が付けられてていたり、葉の緑が濃いフィリピンのジャングルで撮られた写真で、明らかに葉が「黄緑」で薄いものがあったりした。 ◆「色が違うんじゃないでしょうか」日系2世の指摘 5月、ドキュメンタリーの製作に合わせて、AIのみでカラー化した写真を携え、フィリピンに向かった。 マニラに到着後、車で5時間弱かけ辿り着いたのは避暑地・バギオ。 戦前、多くの日本人が道路建設に従事し、フィリピン有数の日本人街が作られたという。 出迎えくれたのは、寺岡カルロスさん(92)。母、弟、妹はアメリカ軍機の空爆で、二番目の兄はフィリピンゲリラに、一番上の兄は、日本軍にスパイと疑われ銃殺され、家族5人を戦争で殺された。 戦後は、自身と同じ境遇にある残留2世の日本国籍回復のために、日本政府に掛け合うなど尽力してきた。 寺岡さんに、AIでカラー化した「民族衣装を着た2人の少女の写真」を見てもらうと、「色が違うんじゃないでしょうか」と、写真の袖の部分を指さしながら、はっきりとした日本語で教えてくれた。 AIは民族衣装に「オレンジ」と「緑」に近い色を付けていた。 更に、「この横に写っているバスケットは、ベンゲット(族)のものです」と教えてくれた。写真の右下に映った独特な籠の形が、ベンゲットの特徴だという。 そのうえで、一緒に写真を見てくれたフィリピン人の女性が、保管してあった本物の民族衣装を見せてくれた。「赤」と「黒」がベースとなっていることが明らかになった。 また、別パターンの民族衣装は「白」地がベースで、「青」が挿し色として入っていた。AIで着色したものとは雰囲気は似ているが、実物を見比べると、その違いは一目瞭然だった。 ◆「私たちの祖父がこの中にいるかもしれない」 次に、ミンダナオ島・ダバオで開かれた年に1度の日系人総会を訪ねた。2世から4世まで、300人近い日系人が集まっていた。 会場の端に、AIのみでカラー化した写真とオリジナルの白黒写真と一緒に机に並べると、当時の記憶が残る二世たちが続々と集まり、写真を手に取りながら語り合った。中には、日本国籍を回復できていない“無国籍”の人もいた。 「小学校の制服のズボンはみんな茶色かカーキーだった。あなたの履いているのと同じ色」 「今と違って、車は黒一色でした。商店街の建物も全部、木造だった」 「麻をひきのばしたものも真っ白ではなく、少し黄色がかっていた」 写真を手に取り、それぞれが当時のかすかな記憶に思いをはせているように見えた。 その中の1人の女性が声をかけてきた。 「この写真に写る日本刀を差している兵士は、将校ですか?」 更に別の親族の男性も続く。 「もしこの兵士たちが、近くにあるワイアレス小学校の守備隊だとしたら、私たちの祖父はこの中にいるかもしれない」 詳しく話を聞くと、祖父は日本軍の兵士で「スマダ」という名前だったという。 ◆「過去の“記憶”を未来に伸ばしていく」AIと人の未来とは 6月、フィリピンで得た証言映像を再び渡邉教授の研究室に持ち込んだ。 渡邉教授はAIのみでカラー化したものよりも、実際は色のコンビネーションが複雑だったことに興味を示していた。 「思ったより単色じゃないんですね。やっぱりこの部分は赤なんですね。 当時のフィルムの感光材は赤が黒く写るんですよ。だから白黒写真の黒部分は実は赤だったりということもあるんです」 渡邉教授は、タブレット上でデジタルペンを使い、ひとつずつ丁寧に直していく。 バギオの写真館で撮られた民族衣装を着た少女2人の写真は、寺岡カルロスさんの証言をもとに、最終的には「赤」を基調にカラー化されたものが後日、教授から送られてきた。 「AIがつけた正しい部分もあるわけです。その部分を活かして、色を補正していくことで自然な色ができあがるんです」 今回、最終的に我々がカラー化できたものは17枚。ボートで遊ぶ家族、相撲大会、ピクニック…どこの家庭にもある古いアルバムの1ページ、当たり前の日常が色鮮やかに蘇った。 渡邉教授は、「AIは目的ではなく手段。技術者がどう使うかが重要だ」という。 「AIが当てずっぽうでつけてくれた色があったからこそ、元の色を確かめようというモチベーションが生まれる。そこから先は『人』の領分。歴史のことを調べ、当時のことを知っている人の“記憶”を聞くことで、色を直すことができる。戦争の“記憶”を解凍し、未来に“記録”として残すことに意義がある」 フィリピン現地でカラー化した写真を見た日系3世が嬉しそうに私に話しかけてきた言葉が印象的だった。 「私たちは日本とフィリピンの歴史の“証し”なんです。過去が“良い”とか“悪い”ではない。歴史から目を背けることはできないんです。カラー化によって、私たちの祖父がフィリピンで生きたという“証し”が未来に残るわけですから、とても嬉しい」 苦難の歴史を生き抜いてきた日本人移民の子孫、フィリピン日系人の多くは、歴史の片隅に置き忘れられてきた歴史に少しでも光が当たってほしいと願っている。

◆ これからの時代、ますますAIが発達して今まで人間がやってきたことをAI(人工知能)が代行するようになるというあなたの主張には同意します。しかしどんなにAI(人工知能)が発達しても、【必ず人間が AI(人口知能)をチェックするという作業は無くならない】と思います。


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